もっと早く知りたかった、台大語学学校の複雑なルール
もっと早く知りたかった、台大語学学校の複雑なルール
5学期間(約15ヵ月間)台湾大学の語学学校に通っていた筆者が、「あぁ、先に知ってればよかった」と思った、どこのウェブサイトにも書いてない語学学校にまつわる様々なルールや規則を紹介したいと思います。台湾大学語学学校のシステムおさらい
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- 〇一クラスはおよそ5人から7人。
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- 〇新学期が始まる前に語学試験あり。(中国語初心者、以前から継続的に台湾大学の語学学校で勉強していたものは除く)
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- 〇クラスは教科書の進み具合によって分けられる。(例:Book2 Lesson6等、決してレベル1、2又は初級、中級と分けられているわけではありません)
- 〇クラス変更は新学期が始まった最初の1週間のみ可能。
難しいクラス変更
クラスが振り分けられて、初日はクラス変更ができないので、決められたクラスで3時間授業を受けます。
すると、さまざまな理由でクラス変更したい人が出てきます。
例えば
「申請するときは、午前中にしたけど、やっぱり朝が早すぎるから午後の授業に変えたいな。」
「このクラス、自分には難しすぎるな、もっと簡単なレベルに行きたい」
「クラスに日本人が多いし、日本語を話さないためにも出来るなら他国の人がたくさんいるクラスに変えたいな」
「この先生の教え方はあんまり自分に合ってないかも。できるなら他の先生がいいな。」
クラス変更を希望する理由は人それぞれです。上にもあるよう、最初の一週間は他のクラスの授業を聞きに行くことが可能です。
人によっては、非常にスムーズにクラスを変更することが可能です。しかし、人によっては、最初の一週間に苦労するケースも。
そこにはルールブックに載ってないルールが!
1.一クラス5人から7人は絶対ルール
変更したいクラスの表をチェックしてみたら、そのクラスにはすでに7人生徒が。この場合は確実にそのクラスに変更することができません。どんな理由であれ、台湾大学は一クラス7人以上を認めません。
少数派コースを売りにしているので、どんな事情であれもしそのクラスがすでに満員なら変更は不可能です。
2.クラス変更は早い者勝ち
クラス表は最初に公表される時点で、ほとんどのクラスが6人か7人です。つまり、もし変更したい人が多い場合は、早い者勝ちになってしまうので、たとえ一週間の変更が可能だからと言って、のんびり様子見ようとしていたら、どんどん変更したいクラスが埋まってしまいます。だから、なるべく早めに変更したいクラスを決め、見学に行き、新しい先生と話し合うことが大切です。
3.語学のレベルが上がれば上がるほどクラス替えが難しい?
台湾大学で、一学期から三学期ほど勉強する場合はあまり問題ないのですが、レベルが上がれば上がるほど、クラスの数が減ります。ビギナークラスは常に3、4クラスはありますが、4学期5学期以降はクラスが一つしかないことが多く、クラス替えが困難になっていきます。
教科書、どこで買う?どこで売る?
新学期が始まる一週間ほど前に台湾大学語学学校のウェブサイトに自分のクラスレベル、クラスメイトの名前と国籍、先生の名前、教室の番号と教科書の名前が記載された資料が掲載されます。そして、授業初日の前に教科書を購入しなければならないのですが、これどこで購入するかで値段が若干変わります。語学学校2階のオフィスで授業初日の朝から購入可能ですが、早めに買いたい方に朗報です。まず台湾大学語学が校の学生証を持っているだけで、校内の飲食店や台湾大学の隣の「誠品」という本屋での購入が割引になります。(大体1から2割引き)。
だから教科書購入の際、もし自分の家の近くの本屋などで買ってしまうと、学校内の本屋より高くついてしまうので気を付けてくださいね。
また、高い教科書をできるだけ安く買いたい方や、使い終わった教科書を売りたい方は、学生が作ったFACEBOOKのページなどで売買することが可能です。クラスメイトや友達に聞いてみるのもいいかもしれません。(こちらは学校の運営ではないので、あくまで学生同士の交流のページですので、学校に聞いてもわからないと思います。)
もっと難しい返金ポリシー
これが、まぁ非常に面倒くさいのです。
語学学校に入って、返金要求したい人はかなり少数派だと思いますが、いざという時に困ってしまわないよう是非知っておくと便利です。
ウェブサイトの方に返金ポリシーについて詳しく記入されていますが、中国語と英語のものしかないので、簡単に日本語で説明しますね。
↓ちなみにこちらがCLDの返金ポリシー(中文・English)
http://homepage.ntu.edu.tw/~cld222/attchment/RefundPolicy.pdf
まず、「どんな時に返金を要求するか」ですが、個人で理由はそれぞれ。
例えば「学費の支払いを済ませた後、やっぱり日本に突然帰らなくてはいけなくなった!」「来学期に他に予定ができてしまった」
など、新学期が始まる前にすでに返金要求するものと、「新学期が始まって、新しい先生の授業のやり方がどうしても自分に合わない。クラス替えもできない」などの、新学期が始まってから返金したい場合など。
この二つのケースでは、返金金額だだいぶ変わってしまうので、気を付けなければなりません。
返金ポリシーは下記のようになっております。
1.新学期が始まる前にすでに返金を求める場合は、支払った金額の90%が返金されます。
2.新学期が始まってから、最初の3週間までの間に返金を要求する場合は、支払った金額の50%が返金されます。
3.開始3週間後以降は、どんなことがあっても返金は認められません。
これが基本的な台湾大学CLDの返金ポリシーになります。
参考までに、ここで作者の台湾大学語学学校での返金実体験を一つ。(2015年のお話です)
わたしは二年ほど前に、台湾大学の語学学校に5学期ほど通っていたのですが、最後の学期の時に返金要求をしました。台湾大学の語学学校の先生方は、ほとんどの方が教え方が本当に上手で、非常に満足だったのですが、5学期目の授業で、自分と全く合わない先生に出会ってしまいました。わたしは、新学期が始まって2日目にしてクラス変更を申し込んだのですが、上にも書いたようにレベルが上がれば上がるほど、変更できるクラスは少なく、その年のその学期では、わたしのクラスと同じレベル又はそれ以上のレベルはなく、クラス変更が不可能でした。そこで、なくなく2日目にオフィスに行き、返金を要求したところ、
「今の時点で返金しても、学費の半分しか返ってこないよ。」とのこと。
え!たった2日しか通ってないのに!と思ったけれども、ルールはルール。戻ってきた学費の半分で、別の語学学校に行くことにしました。
授業が始まるまで、どんな先生かわからないので、それまでに返金はできなかったので、かなり損した気分でした。
皆さんにはこんなことが起こらないよう、クラス表が掲載された時点で、新学期の先生の評価を先にチェックすることをおすすめします。
いかがでしたか?
語学学校って、結構複雑で誰も教えてくれないことが多かったりするんですよね。
作者はこれまでに4校の語学学校に通いましたが、台湾大学はその中でも、本当に良い語学学校だったと思います。しかし、学費が高い分、よく考えて、よく調べてから申請することをおすすめします。ちなみに、語学学校のルールや規則は随時変更、更新されていますので、必ず語学学校のウェブサイトを詳しくチェックしてみてくださいね。あなたの台湾留学がもっと素敵なものになりますように!