4校の語学学校に通った私が感じたこと
4つの語学学校に通った私が感じたこと
台湾に留学し2年の間様々な語学学校に通ってきた作者が感じた、それぞれの語学学校の特色、メリットとデメリットを紹介したいと思います。國立政治大學
在学情報:初級コース、1学期間(3か月間)
政治大学を選んだ理由:もともと、日本で申請するときに台湾大学か政治大学で悩んでいたのですが、台湾大学の方が応募締め切りが早く、間に合わなかったので、政治大学にしました。
初級だったこともあり、特に試験などはなくそのまま初級コースへ。当時(2016年)、一クラスは10人で、クラス全員国籍がバラバラだったことが印象です。台湾に行く前に、ネットで語学学校の情報を調べていると、どこの大学も「日本人が多い」「クラスの半分が日本人だった」と書いてあったのですが、わたしのクラスはわたしのみで、国際交流が盛んなクラスだったのはメリットだなと感じました。
政治大学で中国語を勉強しているときに感じた、最大のデメリットは何といっても立地の不便さです。まず、木柵という台北の端っこにあるという不便さに加えて、政治大学は大きな山にあるので、一般のバスを降りてから校内のバスに乗り換えて山を上がらなくてはいけません。
一番近いMRT動物園からバスに乗って10分、その後、校内のバスに乗って2,3分。もちろん、校内のバスを使わずに歩くこともできますが、急な坂道を毎朝登るのはきつかったですね。そして、大学付近のレストランに、美味しいお店が少ないこともデメリットですね。3ヵ月など、短い期間であればそんなに問題ないのですが、長期留学の場合食べるものに飽きてしまうかもしれません。
國立台灣大學
在学情報:Book2 lesson1クラス 5学期間とちょっと(15か月間と2週間)
台湾大学では中国語のレベルを教科書の進み具合として分けます。初心者ならBook1 lesson1からで、大体1学期に一冊の教科書が終わる形になります。(冬学期は短いので、教科書の途中で学期が終わり、来学期に続きから行われることがあります)
台湾大学は、わたしが最も長くお世話になった大学で、今までで一番良い先生に出会えた学校であり、その反面「こんな先生の授業受けてるなんてお金がもったいない」と感じ、返金を要求して途中でやめた大学でもあります。
詳しくは当コラムサイトのこちらの記事まで→もっと早く知りたかった、台大語学学校の複雑なルール
何が言いたいのかというと、「自分に合った教え方の先生に出会えるか否かは運!」ということです。
台湾大学は、立地条件としてはかなり便利です。大学内外にもたくさんのカフェやレストランがあります。だから、食事や勉強の環境で困ることはまずありませんでしたね。日本人の割合は、少なくはないと思いますが、わたしが経験した中で一クラスに多くとも2人でしたし、ほとんどの場合日本人はわたし一人でした。大学内でのレストランは基本的に学生証で割引がききますし、大学の隣にある本屋さんでも学生証で割引されるので本などはそこで買うことをおすすめします。
語学学校内にも勉強できるスペースがあり、快適です。わたしが通った語学学校の中では学費が一番高かったですが、その値段にも頷ける設備と勉強環境だったのではないかと思います。
中国文化大学
在学情報:個人班 1ヵ月ほど
中国文化大学を選んだ理由:他の語学学校に比べて、開始日を自由に決められることが可能だからです。
当時、途中で台湾大学の語学学校を辞めてしまった私は、途方に暮れていました。というのも、語学学校の申請は基本的に新学期が始まる一か月前に済ませないといけないのです。そして、ほとんどの語学学校が一学期およそ3か月(短期のところでも2か月ほど)のため、次の申請まで、1ヵ月や2ヵ月待たないといけないのです。しかし、「それなら、1、2か月台湾でぼーっとしてよう」というわけにはいかないですよね。時間を有効活用したい、でも今すぐ入れる語学学校が見つからない・・。
そんな時に救いだったのが「個人班」という存在。1対1から、最大1対4までの少人数でクラスを形成することが可能です。
料金プランはざっとこんな感じです:
つまり人数が置ければ多いほどお得!
当時、私は幸運なことに台湾大学で同じクラスの子が2人わたしと同じタイミングで返金要求し、辞めたので、一緒に新しい語学学校を探したいたため、1対3の授業が可能でした。中国文化大学のオフィスに相談に行った当日、申請が可能で、その一週間後から授業を始めることができました。なんというスピード感!
少人数で授業が可能で、先生の教え方も非常にわかりやすく、クラスも私立大学なだけあって非常に綺麗でした。学習期間も授業開始時間も自分でコントロールできるって本当にありがたい!
ちなみにこちらの語学学校の場合、上の政治大学や台湾大学と異なり、大学の敷地の中に語学学校があるわけでなく、街中に語学学校のビルがあるのみなので、大学内の図書館の利用などはできません。文化大学の語学学校は台北内に2、3か所があるので、自分の家から近いところや、駅から近いところを選ぶことが可能です。場所によって値段が若干ことなります。
そんな素敵な語学学校!しかし、落とし穴も見落とさずに!
まず、個人班をより安く申請するためには、中国語のレベルが自分とほぼ同じ状態の友達を見つけなくてはなりません。もちろん、先ほど書いたように1対1でも授業可能ですが、人数が多ければ多き程、一人当たりの値段がぐっと安くなります。しかし、私のように3人同時に語学学校を辞めて、別の語学学校を探すようなケースは少ないので、かなり難しいと思います。
次に、個人班の場合、VISAがおりません。停留VISAには細かい規則があり、語学学校によって適用可能か否か異なります。ノービザの場合90日のみの滞在になってしまうので、VISAが必要な方にはお勧めできません。
そんな中国文化大学ですが、集団クラスもあります。わたしは、集団クラスには通っていなかったため、こちらのレビューは書けませんが、集団クラスの場合、VISAが適用可能とのことです。一クラスの人数が政治大学や台湾大学と比べて多いことから、学費も安いとのこと。こちら語学学校、日本語の資料が非常に豊富なので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
国立台湾師範大学
在学情報:1学期 (3ヵ月間) 学習教材:中国語の新聞
国立台湾師範大学を選んだ理由:ハイレベルのクラスが非常に豊富!上には上のクラスがあり、短期間でかなり進歩できるから。
師範大学の特徴は、なんといってもその規模。語学学生専用の大きな勉強室があり、クラスのレベルが非常に細かく分かれていて、台湾大学と違い、ハイレベルのコースが非常に豊富です。
クラスは一クラスあたり6人-10人ほどです。入学前に(初心者以外)パソコンでの中国語試験が行われます。そして、そのあと、面接のような細かいスピーキングのテストもあります。これによって、クラスが振り分けられます。
授業は、非常に厳しく、課題やプレゼンの機会が非常に多かった記憶があります。もちろん、先生によって授業の方法は異なります。
こちらで貰える学生証は他の学校と違い、悠遊卡の機能が付いていました。便利!
場所は、MRT古亭から徒歩5分-8分程度で、交通も便利です。
では、なぜ最初からここを選ばなかったのか?理由はただ一つ、初心者コースは日本人が非常に多いからです。せっかく、語学留学に来たのですから、最初はできるだけ中国語を話せる環境にいたいと感じたので、ここは選びませんでした。上級者コースになれば、クラスメイトが日本人であろうとアメリカ人であろうと自然と中国語で会話しますので、長く台湾に滞在し語学留学をする方にはここがおすすめです。
まとめ
もしも、全ての情報を駆使した状態で語学学校を選ぶのであれば、きっと最初の一年を台湾大学で、以降は師範大学で中国語を勉強する道を選んでいたのではないかと思います。
しかし、何度も繰り返すようですが、合う合わないは本当に人によるんです。わたしが通ってきた4つの語学学校は、本当に中国語を学ぶことができ、進歩が期待できるところです。だから、心配はないと思いますが、どの語学学校も決して安い出費ではありません。しっかり細かく情報を集めてから、慎重に選ぶことをおすすめします。
最後に、語学学校の規則や学費、ポリシーは随時変わります。常に新しい情報をチェックしてみてくださいね。