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もっと知ろう!台湾の中国語試験TOCFL 2022年版

いよいよ出発!その前に日本でも中国語を予習しておこう!

 皆さんこんにちは、台湾留学センターです。本日は台湾で語学留学する方なら必ず耳にする中国語検定TOCFLについてご紹介したいと思います。TOCFLとは一体どのようなテストなのか?HSKとは何が違うのか?レベルは?何に役立つ?合格するための対策は?本日はTOCFLを受ける皆さんのそんな質問に答えてみました。



Content

TOCFLとは

華語文能力測驗,通称TOCFLは台湾の国家中国語能力試験推進委員会による、中国語を母語としない人向けの台湾中華能力試験です。

▼以下TOCFL公式ウェブサイトから抜粋

TOCFL(華語文能力測驗)は、台湾の國家華語測驗推動工作委員會(国家中国語能力試験推進委員会:Steering Committee for the Test Of Proficiency-Huayu, 以下SC-TOPと略す)が開発を行い、全世界への普及を推進している、台湾華語(中国語)を母語としない人向けの能力試験です。
2001年8月に計画が始まり、国立台湾師範大学の中国語教学センター、中国語教育研究科(大学院)と心理教育試験センターが共同で研究開発を行いました。2003年12月、本検定試験は正式に施行され、受験者の国籍は60ヶ国以上に増えています。

https://tocfl.jp/

要は台湾で主要の中国語試験です。中国語の語学学校に通うほとんどの人がこの試験を受けます。目的の有無に問わず、自分の力試しとして受ける人も少なくありません。

TOCFLの合格者には、認定書が与えられ、現在は以下の目的で活用されています。
1.「台湾奨学金」を申請する為の参考基準として
2.外国人留学生枠での台湾の大学、専門学校等の申請において中国語能力の参考基準として
3.就職活動をする際の中国語能力の証明として

つまり、語学学校を終えた後、台湾に残りたいという方は必然的にこの試験が必要となってきます。

HSKとTOCFLの違い

 皆さんは「HSK」という試験を聞いたことがありますか?HSKとは、「漢語水平考試」のことで、この試験は中国語が母国語でない人(外国人、華僑そして中国少数民族の人が含まれます)の中国語レベルを図るための中国国家級の試験です。

つまりこの2つの大きな違いは台湾の試験と中国大陸での試験という点です。ということは、もちろん台湾の大学申請や奨学金申請を希望の場合はほとんどの場合HSKの成績は考慮されません。だから、HSKの合格証明書を持っていてもあまり役に立たないこともあります。また、その逆も然り。中国大陸(というよりは、台湾以外の国)ではTOCFLの証明書はあまり意味を持ちません。TOCFLはあくまで台湾政府の元で作られた試験です。
その他の大きな違いは、TOCFLは全て繁體字,HSKは簡體字です。台湾で中国語を学習した方は、TOCFLを受ける方が有利かもしれません。日本では、この両方の試験を受けることが可能ですが、台湾ではHSKの試験は受けられません。この点も注意が必要ですね。

6段階のレベル

 TOCFLはスコア式でなく、レベルの合格不合格で中国語能力を証明する試験です。TOCFLには6段階のレベルがあり、初級からレベル1、最上級がレベル6となります。そしてその6つのレベルを3段階のクラスに分けられています。

BAND A
レベル1 入門級
レベル2 基礎級

BAND Aの受験対象者;
学習時間の目安は、中国語圏での中国語学習時間が120~360時間の人、あるいは他の国での学習時間が240~720時間の人。
語彙数の目安は、基礎文法及び500~1000語の基礎語彙を備える人となります。

BAND B
レベル3進階級
レベル4 高階級

BAND Bの受験対象者;
学習時間の目安は、台湾での中国語学習時間が360~960時間の人、あるいは他の国での学習時間が720~1920時間の人。
語彙数の目安は、2,500~5,000語の語彙を備える人となります。

BAND C
レベル5 流利級
レベル6 精通級

BAND Cの受験対象者;
学習時間の目安は、台湾での中国語学習時間が960時間以上の人、あるいは他の国での学習時間が1920時間以上の方。
語彙数の目安は、8,000語の語彙を備える人となります。

試験の申請はBANDごとに行われます。自分に合ったレベルのテストを受けることはとても大切です。こちらで書かれている学習時間を参考に学習計画を立てましょう。また、自分のBANDがわからない場合も、心配は不要です。コンピュータテストであなたのBandを調べることができます。詳しくは次のTOCFL試験方法の電腦化適性測驗Computerized Adaptive Test (聽讀測驗CAT)をチェック!



TOCFL試験方式

試験は台湾だけでなく、日本でも受けることは可能です。台湾の場合は、数回テストが行われ、そのテスト方法もその時によって多少異なります。どんなテスト方式なのか、値段はいくらなのか見ていきましょう!


通常公式試験 (聽讀測驗CBT / 口語測驗 / 寫作測驗)

通常の公式試験は「聽力測驗 & 閱讀測驗 (リーディングandリスニング)」と「口語測驗(スピーキング)」「寫作測驗 (ライティング)」の3つに分かれていて、それぞれレベルによって試験日が異なります。基本的に大学申請に必要になるのは「リーディングandリスニング」の部分のみですが、他2つも合格していれば、加点になるでしょう。

聴解試験は60分(50問)、読解試験も60分(50問)の計120分(100問)です。
値段は、下記のようになります。

「聽力測驗 & 閱讀測驗 (リーディングandリスニング)」 NT1600ドル
「口語測驗(スピーキング)」 NT1400ドル
「寫作測驗 (ライティング)」NT1400ドル


※日本では「聽力測驗 & 閱讀測驗 (リーディングandリスニング)」 のみ受験可能です。

それぞれ年に2度から3度行われています。
ちなみにこの3つの試験を同時に申請した場合は、全体の20%割引されるそうです。



電腦化適性測驗Computerized Adaptive Test (聽讀測驗CAT)

これは、全コンピュータで行う試験となります。こちらはリーディングとリスニングのみで、ライティングやスピーキングは含まれません。こちらは2017年から新しく導入されたテスト方式で、このテスト方式の利点は、レベル1から6まで同じ試験のため自分のレベルがわからない方、またレベル4と5の間の方など、BandA, B, Cに分けてテストするのが不向きな方にお勧めです。

また、もう一つの大きな利点は試験結果が試験終了直後にわかるということです。だから、結果を1ヶ月待ったりする必要がなく、奨学金申請や大学申請でいち早く結果を知りたい人にはオススメです。しかし、こちらは通常の試験より少し高く、NT2000ドルとなります。

ちなみに筆者は台湾の大学申請のためにレベル4が必要で、この試験を受けましたが、結果的にレベル5を取得することができました。このような結果が出るのも全コンピュータ式だからこそ!Band Bを選んでいたら、どんなにレベル5の能力があっても、レベル5の合格証明書を手にすることはできませんからね。

2022年/2023年の試験日

こちらが2022年/2023年の台湾で行われるTOCFLの試験日になります。
日本で受験する際はこちらから日程をご確認ください。

  • →TOCFL日本公式サイト
  • tocfl-2019-20 tocfl-2019-20-2 tocfl-2019-20-2

    ▲台湾TOCFL公式ウェブサイト参考 (https://reg.sc-top.org.tw/

    検定対策

     では、どのように検定対策ができるのでしょう。TOCFLも他の言語試験と同様に対策本があります。テストと同じ形式の対策本を使用してみるのがおすすめです。これは、もちろん非台湾人向けの本なので、どこの本屋にも売っているわけではありません。確実に売っているのは、台北だと師範大学付近の本屋、他にも外国人向けの中国語の参考書を出しているお店には置いてあることが多いのでチェックです!

    日本ではオンラインサイトからの購入が可能です。また、公式サイトに過去問も載っているので、そちらも活用しましょう。
    →TOCFL参考書

    語学学校によってはTOCFLの試験対策を行っているところもあるので、ご要望がありましたらお問い合わせください。

    筆者の体験談

     筆者は台湾で試験を何度か受けたことがありますが、まず忘れないで欲しいのは、申請はお早目に!ということです。申請可能日は短くはありませんが、時間が経つにつれて、試験可能な交通の便利な大学の枠はどんどん埋まっていきます。一度、ギリギリに申請してしまったせいで、新北のはじの山奥の大学で試験を受けることになり、片道1時間の地下鉄+40分山道を永遠と登るということがあり、試験会場に着いた時点ですでにヘトヘトでした。交通が便利な台湾大学や師範大学は枠が埋まることが早いので注意しましょう。

    また、筆者はライティングのテストは、パソコンで打つタイプの試験を受けました。ピンインも注音も両方可能なので、(外国人では少ないと思いますが)もし注音しか打てない場合でも、心配ないです。しかし、このタイピングのライティングの試験の注意点は、漢字が書けても読み方を忘れてしまったら、打てないという点なので、注意です。

    また全コンピュータのテスト、「電腦化適性測驗Computerized Adaptive Test (聽讀測驗CAT)」は、レベル分けされていないぶん、レベル1、2程度の簡単な問題とレベル5、6あたりの難しい問題がランダムに出題されます。聞くところによると、最初は一から順番に出題されて、間違えると簡単な問題に戻ったりするそうです(あくまで噂ですが)。だから、たとえ自分の答え合わせができなくても、なんとなく「あ、簡単な問題になっちゃった。さっきのテスト間違えたのかな。」「お、連続して難題だ。きっと今のところほぼ正解なのだろう」と受験者たちは思うそうです。参考までに!

    まとめ

     如何でしたか。台湾留学するには必ず通るであろう道、TOCFL。試験を受ける前に、実際にどんな試験なのか知りたいですよね。特に台湾本科留学を考えている方は早めに試験対策をしましょう。皆さんが少しでも順調に試験に挑めることを祈ってます。何か質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。それでは次の記事でお会いしましょう。

    ※こちらの記事は2022年8月現在のものです。情報の変化がある可能性がございますので、ご注意ください。

    TOCFL日本公式サイト


    

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