いざという時に!知っておきたい台湾の病院について
いざという時に!知っておきたい台湾の病院について
長期留学をするにあたって、「もしもの事態」に備えておくことは大切ですよね。病気や怪我はいつどこで起こるかなんて誰も想像できません。もちろん、何も起こらず無事に日本に帰国できることがベストですが、いざ何かあったときに慌てず対処できるように、台湾の病院についてご紹介したいと思います。
- Content
台湾の医療について
台湾の医療は非常に優れている上に、国民保険のおかげで安く利用できるので、病院は常に多くの人で溢れかえっています。医療機関数は、病院が36施設、診療所が2601施設が存在するとのことです。またもちろんのことながらとても衛生的かつ清潔で、雰囲気はあまり日本と変わらないと感じます。お医者さんは基本的に英語も話せます。
「健保 (保険)」について
台湾では、国民健康保険をよく「健保(jianbao)」といい、保険証を「健保卡(jianbaoka)と言います。
これは台湾の大学に正規入学する方には嬉しいお話。正規入学すると台湾の国民保険に申請することが可能です。手続きは基本的に大学側がお手伝いしてくれます。申請するためには、半年間(180日)台湾を出国することなく滞在することが条件となります。そのため、途中で帰国したり、ほかの国に旅行に行ったりすると、申請できずまた台湾に戻ってきたその日から半年間待たなくてはいけません。厳しいですよね。でも大学は基本的に一年2学期制なので、その学期間台湾に滞在すればいい話なのでそんなに難しくはありません。そして、一度取ってしまえば、更新は簡単なので、1年生のうちに取得しておくことをお勧めします。この健保卡を取得するメリットは非常に大きいです。基本的に医療全般を非常に安く利用することができます。では、どれくらい安いのか、見ていきましょう。
病院の費用
筆者はとにかく怪我と病気が多く、台湾に滞在してからも何度も病院にお世話になっています。それは、保険に入っていなかった(というかまだ入れなかった)語学学校時代から、台湾の大学に正規留学して健保を手に入れてからもです。
そこで、台湾の保険に入ることの大切さに気がつきました。
(風邪の場合)
語学学校時代は、出来るだけ風邪くらいで病院にはいきませんでしたが、あまりにもひどかった時、病院に行ったのですがその時は保険に入っていなくて、結局普通の風邪と診断され、NT800元ほど取られた記憶があります。以降保険を手に入れてから病院で診察した時はNT150ほどでした。ちなみに日本人の友人が以前台湾で体調不良になり、もしかしたらインフルエンザかもということで、日本語の話せる病院へ行ったそうなのですが、検査と診察を終えて、かかった費用はなんとNT6000$だったそうです。
(怪我の場合)
レントゲン検査を含む診断は、健保卡があればNT500$前後でした。診察後、病院に隣接するリハビリ施設などを利用する場合は一度につきNT50$ほどで利用できるところが多いようです。
怪我・病気から診察までの流れ
通常、台湾の病院(診所・クリニックなどではない大きな大学病院など)はネット予約が一般的です。ネットで、何科、指定時間などを選択し、予約することが可能です。もちろん、直接病院へ行って並ぶことも可能ですが、通常はかなり待つので予約がオススメです。ちなみに筆者はよく急ぎで病院に行くことが多く、予約せずに行ってしまい、3、4時間待ちなんてことはざらにあります。大きな大学病院に行った時は最長5時間くらい待っていた記憶があります…。
そして、ネット予約が完了し、病院に着いたら、自分が予約した診察室の前に向かいます。基本的には、そこに大きなパネルがあり、パネルの下の方に健保卡を差し込むところがあります。そこに差し込めば、現場登録も完了。あとは番号を呼ばれるまで待つのみです。日本とは違い、入り口に大きな受付があるわけではなく、それぞれの診察室の前のパネルが要は受付のようなものです。
ちなみに、健保卡がない方の診察は、パスポートを持っていけば基本的に可能です。その場合は、ネット予約ができないところが多く、病院によっても受付方法が異なるので、直接病院に行って、予約の流れを聞いてみてください。病院では基本的に名前ではなく、番号で呼ばれます。
診察が終わると、直接診察室で紙を渡されるので、それを持ってお会計に向かいます。お会計も番号制で、整理券を取って待つことが一般的です。お会計だけで15分くらいは待つこともあります。そして、その付属の薬局でお薬の受け取りを済ませれば終了です。
もし中国語にまだ自信がないのなら…
もし、病院で使用する中国語に不安を感じる場合、一番いい方法とされるのは台湾人、または中国語が流暢なお友達に同行してもらうことです。特に始めて台湾の病院へ行く方は「Google翻訳でなんとかなるでしょ!」とは言わず、しっかり診断してもらうためにもだれか同行してくれるお友達を探すのが賢明です。どうしてもいない場合は、台湾にもいくつか日本語が通じる病院、または専属の翻訳を雇っている病院もあります。しかし、値段はやはり通常より高いので、保険に入ってない方はよく調べてから診察してもらう方がいいですね。
ー病院紹介ー
萬芳醫院 Wanfang hospital (https://www.wanfang.gov.tw/)
萬芳醫院はMRTのブラウンラインにある「萬芳醫院」駅で下車しエスカレーターを降りると目の前にあるのでとても便利です。
亞東紀念醫院 Far Eastern Memorial Hospital (https://www.femh.org.tw/webregs/start.aspx )
亞東紀念醫院はMRTブルーラインの「亞東醫院」出口すぐです。MRTと繋がっているので、外に出ることなく病院に行くことができます。中はとても綺麗で、カフェやレストランなども充実しています。
日本語が話せる病院
総合病院 台安醫院 http://www.tahsda.org.tw/jp/IPCC.php
陳詩名醫師診所 http://www.hcpg.jp/hospital/東アジア/台湾/台北/122853
宗北內科診所 http://www.hcpg.jp/hospital/東アジア/台湾/台北/120044
台湾でもらう病院のお薬
台湾の病院に通うようになって驚いたことの一つに薬があります。台湾の病院でもらう薬はとてもカラフルで量が多いのです。そして一つ一つの粒も日本に比べて大きいです。以前風邪をこじらせた時は七種類の錠剤と一種類の飲み薬をもらったことを覚えています。台湾の友人にも「まるで一食分だよね」と冗談を言われるほど。お薬嫌いには辛いかも。
台湾の歯医者さんについて
台湾医療の良さは病院にとどまりません。健保卡を持っていれば、歯医者さんは非常に安いです。以前虫歯で歯を3本治療した際、かかった費用はなんとたったのNT150$でした。3本も治したのにたったのNT150$だったことに驚き、支払いの際に何度も確かめたのを覚えています。
しかし、まだ健保卡がない時に何となく歯が痛む気がして、歯医者へ行った際、2、3分診察して結局「虫歯ではないですよ〜」とのみ言われて、結局NT600$以上かかったのを覚えています。本当に大切ですね、健保卡。
また衛生も保険適用で非常に安くなり、NT150$でした。また歯列矯正も日本より格段に安いです。病院にもよりますが、一般的なワイヤー矯正ならNT100,000$~NT150,000$ほどです。台湾で大学などの長期留学を考えていて、歯列矯正にも興味があるという方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上が台湾の医療についてのお話です。いかがでしたか?
安心できる留学生活を過ごすためにも、いざという時のために病院の仕組みを知っておくことも大切ですよね。質問やお問い合わせもうけたまわっております。
情報は現在(2019年6月)時のものです。病院によって、値段や予約方法は異なるので、診察される前にご自身で調べていただくことをお勧めします。