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夏の風物詩〜台湾の鬼月編〜

夏の風物詩〜台湾の鬼月編〜

日本の夏といえば「花火」や「かき氷」、そしてひんやり涼しくなる「怪談・お化け屋敷」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

実は台湾にも、夏になると語られる「お化け(鬼)」にまつわる独特の文化や風習が存在します。今回は、台湾の夏の風物詩ともいえる「鬼月(グイユエ)」や、現地で知っておきたいマナーについてご紹介します!



Content

鬼月とは

「鬼月(グイユエ)」とは、旧暦の7月(毎年8月〜9月頃)の1ヶ月間を指します。この時期は「黄泉の国の扉(鬼門)が開く」とされており、ご先祖様の霊だけでなく、身寄りのない無縁仏や浮遊霊(あの世で引き取り手のない霊)も一斉に下界へ戻ってくると考えられています。

台湾における「鬼」は、日本でいう怪獣のような鬼ではなく「死者の霊・幽霊」を意味します。そのため、怖がったり追い払ったりするのではなく、「好兄弟(ハオションジエン=親しい兄弟たち)」と親しみを込めて呼び、食事やお酒でもてなして供養するのが台湾ならではの特徴です。

鬼月の特徴と風習

 

鬼月の特徴は、街中がお供物で溢れかえることです。旧暦7月15日の「中元節」を中心に、企業やマンション、商店の前に大きなテーブルが並べられます。スナック菓子、カップ麺、果物、お酒などを大量にお供えし、冥銭(紙銭)を燃やして「好兄弟(霊たち)」をもてなします。これを行う理由は、「好兄弟」を満足して送り出して、災いを避けるためです。また、台湾では霊を怖がって排除するのではなく、「遠くから来た客人を温かくもてなして帰ってもらう」という敬意と共生の精神がベースにあります。

鬼月の時にしてはいけないこと

鬼月の時にしてはいけないことがあります。

1水辺(海・川・プール)に行かない
水難事故は「水鬼(水霊)」に引きずり込まれるためと考えられているため、水遊びは避けるのが一般的です。

2夜に写真や動画を撮らない
予期せぬもの(霊)が写り込んでしまったり、霊を呼び寄せたりすると言われています。

3人生の大きなイベント(結婚・引越し・購入)を避ける
縁起が良くないとされるため、結婚式、家の引越し、新車や物件の購入などはこの1ヶ月を避けるのが一般的です。

4夜に名前(フルネーム)を呼ばない・口笛を吹かない
夜間に名前を呼ぶと霊に名前を覚えられて取り憑かれやすくなり、口笛の音は霊を引き寄せるとされています。

まとめ

台湾の「鬼月(グイユエ)」は、日本のお盆と似た風習でありながら、「霊を恐れるのではなく、温かくもてなして共生する」という台湾ならではの優しい文化と知恵が詰まった特別な1ヶ月です。

鬼月の期間中に台湾で過ごす方は、今回ご紹介した「水辺に行かない」「夜の洗濯物干しや写真撮影を避ける」といった日常のタブーを意識しながら過ごしてみてくださいね!



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